2025.6.21

精進湖再開でも本栖湖は中止 五湖花火またそろわず 観光関係者「風物詩復活を」

 富士五湖で8月に連日開かれていた花火大会のうち、新型コロナウイルス禍以降開催が見送られていた精進湖涼湖祭が6年ぶりに復活する見通しとなった。主催する精進湖観光協会によると、地元企業から協力の申し出があり、開催する方向で検討を進めている。一方、2023年に復活した本栖湖神湖祭は、人手や資金の不足などを理由に今年の開催中止を決定。今年も全ての湖で花火大会を開催できない見通しで、富士北麓地域の観光関係者からは富士五湖の「夏の風物詩」の復活を求める声が上がる。

 精進湖観光協会によると、地元企業などが協力を申し出たため、開催する方向で検討している。
 富士五湖の花火は、少なくとも30年ほど前からコロナ禍前の19年まで、8月1日に山中湖報湖祭、2日に西湖竜宮祭、3日に本栖湖神湖祭、4日に精進湖涼湖祭、5日に河口湖湖上祭が5日連続で開かれ、夏の風物詩となっていた。
 ただコロナ禍以降は、人手や資金の不足などを理由に主催団体の開催判断が割れている。20年はコロナ禍で全ての湖の花火大会が中止となったが、21年は山中湖のみ実施。22年は山中湖と河口湖、23、24年は両湖に加え、西湖と本栖湖も再開していた。
 一方、本栖湖神湖祭を主催する本栖湖観光協会は、会場警備への人手確保のめどが立たないことや、資金不足などを理由に今年の開催中止を決定。

(2025年6月20日付 山梨日日新聞掲載)

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